連休が明けてしばらく経つ5月下旬。この時期は、大人でも体が重く感じられるものですが、小学校受験を控えたお子さんにとっては、急激に増えた学習負荷や模試の緊張感と、連休の楽しさとのギャップで、心も体も一番エネルギー切れを起こしやすいタイミングです。
「早く元のペースに戻さなきゃ」と焦る気持ちはグッとこらえ、まずは「今週はバッテリーの充電期間」と割り切ることが、結果的に最短で軌道に戻る近道になります。
この時期を乗り切るための、体力・気力の切り替え方と、おすすめの発散方法をまとめました。
1. 体力・気力の「切り替え」アプローチ
いきなり連休前と同じ熱量でペーパーや行動観察をこなそうとすると、子どもは限界を迎えてしまいます。段階を踏んでギアを上げていきましょう。
スモールステップで「できた」を演出する
ハードルを思い切り下げる: いつもなら1日5枚やるペーパーを、今週は「大得意なジャンルを2枚だけ」にするなど、確実に「終わった!できた!」という達成感を持たせる量に調整します。
「時間」ではなく「量」で区切る: 「30分机に向かう」ではなく、「この1枚が終わったらおしまい」とする方が、ゴールの見通しが立ちやすく、集中力を取り戻しやすいです。
ルーティン(儀式)の力を借りる
オンとオフの切り替えを「言葉」や「行動」で明確にします。
「よし、今から10分だけ『受験の神様スイッチ』を入れるよ!カチッ!」と親子でエアーのスイッチを押したり、勉強を始める前に決まったお茶を飲んだり、お気に入りのストレッチをしたり。「これをしたら勉強の時間」という脳のトリガーを作ってあげてください。
2. 心と体に溜まったモヤモヤの「発散の仕方」
受験生とはいえ、まだ5歳・6歳の子どもです。言葉にできないストレスやプレッシャーは、「体を動かすこと」と「五感を刺激すること」で効率よく発散できます。
【動の発散】全身を使った「非日常」の遊び
あえての全力外遊び: 公園でアスレチックをする、鬼ごっこで親が本気で追いかけるなど、息が上がるほどの運動は、ストレスホルモンを減少させます。これは筑波大などの運動テスト(行動観察)対策の体力作りにも直結します。
家の中でできる大発散: 新聞紙を思い切り破いて投げる、布団の上にダイブする、クッションを叩くなど、「大きな声を出しながら合法的に暴れられる環境」を作ってあげると、すっきりして机に向かいやすくなります。
【静の発散】「幼児退行」をあえて許容する
緊張の糸が張り詰めている子には、「赤ちゃん返り」をさせてあげる時間が最高の癒やしになります。
「今日は甘えん坊の日!」と決めて、膝の上に乗せて抱っこしながら絵本を読んだり、おやつを口に運んであげたり。親に無条件で受け入れられているという安心感が、心のエネルギーを急速に回復させます。
3. 受験期ならではの親の心得
「言葉がけ」はジャッジしない
連休明けにグズグズしている子どもを見ると、「そんなんじゃ合格できないよ」「みんなは今も頑張ってるよ」と言いたくなりますが、これは逆効果です。 まずは「連休楽しかったもんね。幼稚園・保育園もお教室もあって、今ちょっと疲れちゃうよね」と、本人の「だるさ」や「行きたくなさ」をそのまま言葉にして共感(オウム返し)してあげてください。自分の気持ちを分かってもらえたと感じるだけで、子どもは次の行動に移るエネルギーが湧いてきます。
親自身の「気力」も省エネモードに
お父様・お母様も、連休の疲れと受験のプレッシャーで焦りが出る時期です。 今週は、夕飯は惣菜や簡単なもので済ませる、掃除は適当にするなど、家事の優先順位を下げてください。親の心のゆとりが、そのまま子どもの安心感に直結します。
💡 合言葉 「1歩進んで2歩下がる」日があっても大丈夫。夏期講習が始まる前のこの時期に、一度「上手に力を抜く方法(リフレッシュ法)」を親子で確立しておくことは、秋の本番を乗り切るための大きな武器になります。
まずは今日、お勉強の前に「ぎゅっ」と強めに抱きしめるところから始めてみませんか?
ジュニアクラブ恵比寿教室