コラム 体験レッスンのご案内 学校別対策 幼児教育 恵比寿教室 【慶應義塾幼稚舎】「まず獣身を成して、のちに人心を養う」――慶應義塾幼稚舎が150年以上貫く、真の「独立自尊」とは 小学校受験の世界において、唯一無二の存在感を放ち続ける慶應義塾幼稚舎。1874年の創立から長い歴史を紡ぎ、多くの著名人やリーダーを輩出してきた日本最古の私立小学校の一つです。「幼稚舎に入れば、慶應義塾大学までの切符が手に入る」――世間ではそんなステレオタイプな見方をされがちですが、その教育の本質は、決してエスカレーター式の進学システムだけではありません。創設者・福澤諭吉が残した深い教育理念が、今も教室やグラウンドに息づいています。 今回は、知っているようで知らない幼稚舎のユニークな教育システムと、求められる子ども像について紐解きます。① 「まず獣身を成して、のちに人心を養う」という原点 福澤諭吉は、幼少期の教育において「何よりもまず身体を健康にたくましく育て、その後に知性や心を養うべきだ」と考えました。この教えは、現在の幼稚舎にも強固に受け継がれています。幼稚舎の学校生活は、驚くほどダイナミックです。伝統の遠泳行事: 6年生全員に課される「1000m完泳」の義務。徹底した体育重視: 日常の授業や行事を通じ、限界に挑戦する気力と体力を養います。受験において「ペーパーテスト(筆記試験)」が一切なく、「体操(指示運動・サーキット)」「行動観察」「絵画・制作」だけで考査が行われるのも、この「健やかな身体と、そこから生まれる快活な人間性」を見極めるためなのです。② 6年間クラス替えなし。「担任持ち上がり制」の深い絆 幼稚舎のもう一つの大きな特徴が、「6年間クラス替えがなく、担任教師も変わらない」という独自のシステムです。 多くの小学校が毎年のようにクラスや担任をシャッフルする中、幼稚舎では1年生から6年生まで同じ仲間、同じ担任と過ごします。さらに、教育内容の多くは担任の大きな裁量に委ねられているため、クラスごとに独自のカラーや文化が育まれます(理科や音楽、絵画などは専門の専科教員が担当)。 教師は6年という長い歳月をかけて、児童一人ひとりの個性をじっくりと見つめ、その成長のドラマに寄り添います。ここで培われる「一生モノの同期の絆」と「師弟の信頼関係」こそが、慶應義塾の強固なネットワークの礎となっているのです。③ 求められるのは「自立」と「共生」 幼稚舎の教育目標の根底にあるのは「独立自尊」です。これは、自分の力で考え行動し、自らの尊厳を守るということ。しかし、それと同時に現在の幼稚舎では、周囲の個性を認め合う「他尊(共生)」の精神も大切にされています。 入試の「行動観察」で見られるのは、単に運動ができるか、絵が上手かではありません。失敗しても恐れずに力いっぱい挑戦できるかお友達の取り組みを認め、ルールを守って協調できるかトラブルが起きたときに、自分で考えて行動できるかといった、「人品卑しくない、生命力にあふれた姿」です。 時代が変わってもブレない軸 AIの進化やグローバル化など、教育を取り巻く環境は激変しています。しかし、慶應義塾幼稚舎が目指す「全社会の先導者(リーダー)」の育成という軸は、150年以上経った今も変わりません。 知識を詰め込む前に、まずは健康な心身を築くこと。そして、自分の足で立ちながらも、他者をリスペクトできる人間性を育てること。幼稚舎の教育は、受験対策という枠を超えて、子育ての本質的な重要性を私たちに問いかけているようです。【学校基本情報】学校名: 慶應義塾幼稚舎(共学・6年制小学校)所在地: 東京都渋谷区恵比寿2-35-1(東京メトロ日比谷線「広尾駅」より徒歩約5分)公式サイト: 慶應義塾幼稚舎ホームページジュニアクラブ恵比寿教室