小学校受験の世界では、11月が「新年度」のスタートとされることが一般的ですが、年が明けた1月~3月は、学年の切り替わりを意識し、春からの飛躍に備える非常に重要な時期です。
特に新年長さんにとっては「最後の基礎固め」、新年中さんにとっては「学習習慣の導入」というテーマがあります。
それぞれの学年と、ご家族ができることを整理しました。
- 新年長(現年中)の1月~3月:基礎の完成と実戦への助走
4月からはいよいよ「年長」となり、模擬試験や講習会の難易度も上がります。この3ヶ月は**「苦手分野の克服」と「精神的な自立」**が最大のテーマです。
📅 学習・ペーパー対策
- 苦手分野の洗い出し: 4月以降は応用問題が増えます。数、図形、推理など、現時点でつまづいている単元を徹底的に復習し、穴を埋めておきましょう。
- 「聞く力」の強化: お話の記憶や、指示の聞き取り練習を強化します。「一度で聞き取って行動する」習慣をつけます。
- スピードの意識: 正確さに加え、少しずつ解答スピードを意識させます(タイマーを使ってゲーム感覚で)。
✂️ 巧緻性・生活習慣
- 時間の管理: 「長い針が6になるまでに着替える」など、時計を意識した行動を徹底します。
- 季節の行事と言葉: 正月、節分、ひな祭りなど、冬~春の行事を体験し、それを自分の言葉で説明できるようにします。
- 紐結び・箸使い: 蝶結びや箸の持ち方は、この時期までに完璧にしておくのが理想です。
🧠 行動観察・態度
- お友達との関わり: 譲り合いや、自分の意見を言う練習。公園遊びなどで、親が介入しすぎず見守る時間を増やします。
- 新年中(現年少)の1月~3月:「楽しい」を土台にする
これから本格的な準備に入る時期です。まずは**「机に向かうことが楽しい」「学ぶことが面白い」というポジティブな印象**を持たせることが最優先です。
📅 学習・ペーパー対策
- 正しい姿勢と鉛筆の持ち方: 学習の基礎です。ここが崩れると後で矯正するのが大変です。筆圧を安定させ、直線をきれいに引く練習(運筆)を行います。
- 数の概念(1〜10): 具体物(おはじきや果物)を使って、数と量の感覚を養います。
- 「具体物」での学び: ペーパーだけでなく、積み木やパズルで図形感覚を遊びながら養います。
✂️ 巧緻性・生活習慣
- 身支度の自立: ボタンの留め外し、靴の脱ぎ履き、服をたたむことを一人でできるようにします。
- 挨拶と返事: 目を見て大きな声で「おはようございます」「ありがとうございます」が言えるようにします。
- ご家族(両親)ができること:環境作りと戦略
親御さんにとっては、情報収集と精神的な環境作りがメインの仕事となります。
🏢 情報収集・志望校検討
- 志望校の絞り込み(新年長): 併願校を含め、現実的な受験スケジュールをイメージし始めます。学校説明会の日程(例年5月頃から開始)をチェックする準備をします。
- 幼児教室の検討(新年中): 通塾を考えている場合、体験授業に行き、子供との相性を見極めます。
🏠 家庭環境・メンタルケア
- 夫婦の足並みを揃える: これが最も重要です。教育方針や「どんな子に育ってほしいか」を夫婦で話し合い、役割分担(勉強を見る係、メンタルフォロー係など)を明確にします。
- 「叱らない」工夫: できないことにイライラしがちですが、新年長はこの時期に自己肯定感を下げると後が辛くなります。「できていること」に目を向け、過程を褒めてください。
- 健康管理: インフルエンザなどの感染症対策を万全にし、早寝早起きの生活リズムを整えます。
- 月ごとの具体的なTODOリスト
季節感を養うためにも、月ごとの行事を大切にしてください。
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月 |
新年長(意識すること) |
新年中(意識すること) |
季節のキーワード |
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1月 |
目標設定 「もうすぐ年長さん」という自覚を促す。 昔遊び(コマ、カルタ)で巧緻性と図形感覚を養う。 |
習慣づけ 毎朝決まった時間に起きる。 「あけましておめでとう」の挨拶。 |
正月、初詣、七草粥、干支、鏡餅、独楽、凧揚げ |
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2月 |
寒さに負けない体作り 寒くても外遊びで体力をつける。 指示行動の際、恥ずかしがらずに声を出す練習。 |
指先の強化 豆まきや折り紙で指先を使う。 ハサミの連続切りに挑戦。 |
節分(豆まき)、立春、バレンタイン、梅、椿 |
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3月 |
総復習と春の準備 春期講習に向けた体調管理。 1年間の製作物やプリントの整理。 |
進級への期待 「年中さんになったら何したい?」と会話。 お友達と仲良く遊ぶ約束。 |
ひな祭り、お彼岸、桜(蕾)、つくし、卒業・卒園 |
まとめ
1月~3月は、寒さもあり家にこもりがちですが、**「季節を感じる体験」と「家庭内の温かい雰囲気」**こそが、ペーパーの点数を伸ばす土台になります。
- 新年長さん: 焦りが出る時期ですが、まだ基礎に戻れる最後のチャンスです。丁寧に穴を埋めましょう。
- 新年中さん: 「できた!」という成功体験をたくさん積ませてあげてください。
ご家庭ごとのペースがあるかと思いますが、まずは**「春休み(春期講習など)に向けて、生活リズムと体調を整えること」**から始めてみてはいかがでしょうか?
ジュニアクラブ恵比寿教室では、このようなご相談にお一人お一人丁寧にお答えしております。是非一度ご体験にいらしてみてください。
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