前回、伸ばす親とつぶす親の言動・言葉かけなどについてお話しましたね。

 今回も言ってはいけない言葉をマイナスからプラスの言葉に変えてみましょう。

 

子育てをしていると、つい口癖で言ってしまっている言葉が、実は子どものやる気を削いでいたり、逆に魔法のように前向きにさせたりすることがありますよね。

良かれと思って言ったことが逆効果になることもあるので、代表的な例を整理してみました。


1. 子どものエネルギーを奪ってしまう言葉(NG例)

子どもを否定したり、コントロールしようとしたりする言葉は、自己肯定感や自発性を下げてしまいます。

カテゴリかけがちな言葉子どもが受けるダメージ
命令・強制「早くしなさい!」「勉強しなさい!」言われないとやらない「指示待ち」になる。
否定・比較「なんでできないの?」「〇〇ちゃんはできるのに」「自分はダメなんだ」と自信を失う。
脅し「やらないなら捨てちゃうよ」「おやつ抜きだよ」恐怖で動くだけになり、本質を理解しなくなる。
存在否定「もう勝手にしなさい」「あなたには無理」親への信頼感が低下し、挑戦を怖がるようになる。

2. 子どものやる気に火をつける言葉(OK例)

ポイントは「結果」ではなく、「プロセス(過程)」や「感情」に注目することです。

「認める」言葉

  • 「頑張ってるの、見てたよ」

     結果が出る前でも、努力を承認することで「次も頑張ろう」という意欲が湧きます。
  • 「助かったよ、ありがとう」

     褒めるよりも「感謝」を伝える方が、子どもは「自分は役に立っている」と強く実感します。

「促す」言葉

  • 「どっちからやる?」「どうしたい?」

     自分で選ばせることで、責任感と主体性が育ちます。
  • 「次はどうすればうまくいくかな?」

     失敗を責めるのではなく、解決策を一緒に考える姿勢を見せます。

「共感する」言葉

  • 「悔しかったね」「楽しそうだね」

     親が自分の気持ちを理解してくれていると感じると、心に余裕が生まれ、新しいことに挑戦するエネルギーになります。

3. 言い換えのヒント

同じ内容でも、伝え方ひとつで受け取り方はガラリと変わります。

  • ×「早くしなさい!」

    ○「あと5分で出発するけど、準備できそう?」(具体性と見通しを与える)
  • ×「(テストの結果を見て)すごいね、天才じゃん!」

    ○「毎日机に向かってた成果が出たね!」(才能ではなく努力を褒める)
  • ×「ダメ!危ない!」

    ○「歩くと安全だよ」「ここでは静かにしようね」(否定ではなく「してほしい行動」を伝える)

 

又、つぶす言葉は、主語が「あなた(You)」になりがちです(例:あなたはダメね)。

伸ばす親は、主語を「私(I)」にします。

  • NG: 「(あなたは)ちゃんとお話し聞きなさい!」
  • OK: 「(私は)あなたがお顔を見てお話ししてくれると、すごく嬉しいな」

これだけで、子供は否定されたと感じず、親を喜ばせたいという前向きな意欲に変わります。

 

親御さんも人間ですから、余裕がない時にトゲが出てしまうのは、それだけ真剣に向き合っている証拠でもあります。自分を責めすぎないでくださいね。

例えば、多くの親御さんがついつい口にしてしまいがちな「トゲのある言葉」の代表例をいくつか挙げてみます。心当たりがあるものはありますか?

よくある「トゲのある言葉」リメイク案

集中力が切れた子へ

  • トゲ:「いつまでフラフラしてるの!やる気がないならやめなさい!」
  • リメイク:「今は『心がお出かけ中』かな?タイマーが鳴るまで頑張るか、一度深呼吸してリセットしよっか」

意図: 集中力がない状態を否定せず、切り替えのチャンスを与えます。

同じ間違いを繰り返した時

  • トゲ:「前もやったよね?なんで覚えてないの?」
  • リメイク:「ここは『うっかりの落とし穴』があるみたいだね。次はどうすれば穴に落ちないか、作戦を立てよう!」

意図: 子供の能力のせいにせず、「問題の罠」という敵を一緒に倒すスタンスに変えます。

模試の結果が悪かった時

  • トゲ:「こんな点数じゃ、どこにも受からないわよ」
  • リメイク:「今のうちに苦手が見つかってラッキーだったね。伸びしろの宝庫だよ!」

意図: 点数を「審判」ではなく「診断」として捉え、前向きな材料にします。

季節の行事や常識問題で

  • トゲ:「日本人なのに、こんな常識も知らないの?」
  • リメイク:「これを知ってると、お散歩がもっと楽しくなるよ。今度一緒に本物を見に行こうか!」

意図: 知識の欠如を恥じ入らせるのではなく、世界が広がる喜びとして伝えます。

言葉を変換する「魔法の合言葉」

もし言いそうになったら、心の中で一瞬だけ「この子はまだ、生まれてたった数年しか経っていない」と唱えてみてください。

「受験生」である前に「甘えたい盛りの子供」であることを思い出すと、自然とトゲが丸くなることがあります。

 

💡 ワンポイント・アドバイス 毎日完璧な言葉をかけるのは、親だって人間ですから不可能です。「あ、今の言い方は良くなかったな」と思ったら、後で「さっきは言い過ぎちゃった、ごめんね」とフォローするだけでも、子どもとの絆は深まりますよ。

 

 

ジュニアクラブ恵比寿教室では、色々なご相談にお一人お一人丁寧にお答えしております。是非一度ご体験にいらしてみてください。2月3月は無料体験レッスン期間です。

又、3月1日(日曜日)には、実際に受験を終わられた保護者の方から貴重なアドバイスをいただけるトーク会を開催いたします。こちらのイベントも無料となっておりますので、どうぞご参加ください。

                  ジュニアクラブ恵比寿教室