「自信がない」という状態は、裏を返せば「それだけ周りに気を配り、物事を慎重に、真剣に考えている」という証拠でもあります。
親子で自信を育んでいくために大切なのは、大きな成功を目指すことではなく、日々の「当たり前」の解像度を上げることです。心がふっと軽くなるようなアプローチをいくつかご紹介します。
- 親自身の「ハードル」を地面まで下げる
親が自信を持てない時、無意識に「完璧な親」という高いハードルを設定していることが多いです。まずは親自身が自分を許すことから始めましょう。
- 「できたこと」を3つ数える: 「イライラしてしまった」と反省するのではなく、「今日もご飯を食べさせた」「洗濯機を回した」「子供の顔を見た」だけで、その日の親業は100点満点だと割り切ってください。
- 「弱さ」を隠さない: 「お母さんも(お父さんも)これ苦手なんだよね」と子供に伝えても大丈夫です。完璧でない親の姿を見ることで、子供は「完璧じゃなくても生きていけるんだ」と安心します。
- 子供への「加点法」と「実況中継」
自信のない子は「評価」に敏感です。褒めようと構えるのではなく、ただ事実を口にするのが効果的です。
- 実況中継(ナラティブ): 「すごいね」と評価する代わりに、「靴を揃えたね」「最後まで座って食べたね」と、子供がした行動をそのまま言葉にします。子供は「自分の存在や行動が見守られている」と実感し、それが自己信頼に繋がります。
- 「ありがとう」を増やす: 「助かったよ」「あなたがいてくれて嬉しい」という言葉は、子供にとって「自分は誰かの役に立っている」という最高の自信(自己有用感)になります。
- 「小さな成功」を視覚化する
自信は「自分との約束を守った数」で決まると言われます。親子で一緒に取り組める工夫です。
- できたことノート: 寝る前に親子で「今日あった良いこと」や「できたこと」を一つずつ出し合います。
- 「失敗」の定義を書き換える: 失敗を「ダメなこと」ではなく「データが取れた」「練習になった」と言い換える家庭内の文化を作ります。親が失敗して笑っている姿を見せることが、子供の恐怖心を和らげます。
大切なポイント
自信は、ある日突然つくものではなく、**「今のままの自分でも、まあいいか」**と思える感覚の積み重ねです。
まずは、この記事を読んで「どうにかしたい」と考えているご自身の愛情の深さを、まずはご自身で認めてあげてください。それだけで、もう十分素晴らしい親御さんです。
自信を持つ(自己肯定感や自己効力感が高まる)ことは、単に「ポジティブになる」以上の、非常に具体的でポジティブな変化を生活にもたらします。
親子において、自信がついた時に現れる主な変化を3つの視点で整理しました。
- 行動と挑戦のハードルが下がる
自信がない時は「失敗したらどうしよう(笑われる、怒られる)」というブレーキが常に踏まれている状態ですが、自信がつくとそのブレーキが外れます。
- 「とりあえずやってみる」が増える: 結果への不安よりも「やってみたい」という好奇心が勝るようになります。
- 回復が早くなる(レジリエンス): 失敗しても「自分そのものが否定された」とは感じず、「やり方が悪かっただけ」「次はこうしよう」と切り替えが早くなります。
- 他人の目が気にならなくなる: 「自分は自分」という軸ができるため、周囲の評価に振り回されず、自分の好きなことや意見を大切にできるようになります。
- コミュニケーションが穏やかになる
意外かもしれませんが、自信を持つと人間関係が劇的に楽になります。
- マウントや比較から解放される: 自分を認めているので、他人と比較して落ち込んだり、逆に他人を下げて優越感に浸る必要がなくなります。
- 素直に「ごめん」「教えて」が言える: 自分の非を認めても価値が揺らがないと知っているため、過剰に防衛したり、意地を張ったりすることが減ります。
- 他人の成功を喜べる: 心に余裕が生まれるため、子供やパートナー、友人の幸せを素直に祝福できるようになります。
- 親子関係における具体的な変化
親子で自信を持つと、家庭内の「空気感」が目に見えて変わります。
変化の対象 | 自信を持つ前の状態 | 自信を持った後の変化 |
子供 | 親の顔色を伺って動く | 自分の考えで動くことが増え、表情が明るくなる |
親 | 子供の将来が不安で口出しすぎる | 子供を信じて「待つ」ことができるようになる |
共通 | できないことに注目してイライラ | 「できていること」に目が向き、笑いが増える |
まとめ:最大の変化は「安心感」
自信を持つことで現れる最大の変化は、心の底に「根拠のない安心感」が居座ることです。
「何があっても、まあ何とかなるだろう」「私は私のままで大丈夫」という安心感があると、人は本来持っている能力を最大限に発揮できるようになります。エネルギーが「自分を守ること(防御)」ではなく「楽しむこと(開放)」に向けられるようになるのです。
この中で、今のあなたやお子さんにとって「こうなれたら嬉しいな」と感じる変化はありましたか?
ジュニアクラブ恵比寿教室では、このようなご相談にお一人お一人丁寧にお答えしております。是非一度ご体験にいらしてみてください。
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