
「早く!」「ゆっくり!」が伝わらないのはなぜ? 小学校受験で親がイメージする行動を子どもから引き出すコツ
お子さんに「急いで!」や「落ち着いて!」と声をかけても、なかなか伝わらずに困っていませんか?
これは、多くのお父さんやお母さんが抱える共通のお悩みです。特に、小学校受験や幼稚園受験を控えているご家庭では、子どもにきびきびと動いてほしい場面や、丁寧に落ち着いて作業してほしい場面が多く、この問題は切実な課題となります。
なぜ、親の言葉が子どもに伝わらないのでしょうか。そして、どのようにすれば子どもの行動力を引き出せるのでしょうか。今回は、その原因と解決策をジュニアクラブの視点からお伝えします。
親の「イメージ」と子どもの「イメージ」は違う
お子さんに「早く片付けて!」と声をかけると、「ちゃんとやってるよ!」と返事がくる。でも、親からすると、求められるスピードにはほど遠い…。こんな経験はありませんか?
これは、「親がイメージする速さ」と「子どもがイメージする速さ」が全く違うために起こります。
私たちは、「早く」や「ゆっくり」という言葉が持つニュアンスを経験から理解していますが、子どもたちはまだその基準を持っていません。たとえば、「早く」と言われても、「どのくらい早く?」という基準がないため、自分のペースで「やっているつもり」になってしまうのです。
このズレを解消するためには、言葉だけではなく、具体的な基準を示してあげることが大切です。
子どもに伝わる! 具体的な基準の作り方
言葉のイメージを共有するためには、以下のような工夫が有効です。
- 動きを「例え」て伝える
抽象的な言葉を、子どもが知っている具体的な動きに置き換えてみましょう。
- 「落ち着いてグーパーしてほしいとき」
- 言葉だけ:「落ち着いて、ゆっくりグーパーしてね」
- 具体的な伝え方:「ママが歩く速さでグーパーをやってみよう」
このように、実際の行動をモデルとして示すことで、子どもは「このくらいの速さなんだな」と視覚的に理解できます。
- 「もっと早く動いてほしいとき」
- 言葉だけ:「もっと早くやって」
- 具体的な伝え方:「ロケットみたいに早く(全力で)走ってみよう!それくらい早く動いてね」
普段の遊びや身近なものを引き合いに出すことで、子どもは楽しみながらスピード感を掴むことができます。
- 実際に「見せる」
言葉で説明するだけでなく、親が自ら行動で見本を示すことも非常に効果的です。
子どもが新しい動きを学ぶとき、見本となる動きを真似することで、自然と身についていきます。もし、動きが遅くて困っているときは、親が「このくらいの速さだよ」と見せてあげましょう。
さらに、客観的に自分の動きを認識させるために、動画を撮って見せるのも良い方法です。子どもは自分の動きを客観的に見る機会がほとんどありません。動画を見せることで、「自分が思っていたよりもゆっくり動いているな」と気づき、次の行動につなげることができます。
受験準備におけるコミュニケーションの重要性
南山大学附属小学校、椙山女学園大学附属小学校、名進研小学校といった愛知県の私立小学校や、都内の名門校の受験では、指示行動や運動能力が問われる場面が多くあります。
こうした場面で、お子さんが指示を素早く正確に理解し、実行する力は合否を左右する重要な要素になります。日頃から具体的なコミュニケーションを心がけることで、指示されたことをスムーズにこなす習慣を身につけることができるでしょう。
ジュニアクラブでは、このようなご家庭での悩みに寄り添い、お子さん一人ひとりに合わせた指導を心がけています。
【ジュニアクラブの取り組み】
私たちは、お子さんの個性や課題に合わせて、きめ細やかな指導を行っています。
愛知県名古屋市の千種教室、東京都文京区の音羽教室、東京都渋谷区の恵比寿教室など、各地域で受験を控えるお子さんの可能性を最大限に引き出すための指導法を実践しています。
まとめ
「早く」「ゆっくり」が伝わらないのは、お子さんが悪いのではなく、親子の間で「速さの基準」が共有できていないことが原因です。
この問題は、言葉だけでなく、**「例える」「見せる」「動画を撮る」**といった具体的な行動で解決できます。
受験準備はもちろん、お子さんの日々の成長をサポートするためにも、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。
ジュニアクラブでは、お子さんの可能性を最大限に引き出すための専門的な指導を行っています。受験に関して少しでも不安や疑問があれば、お気軽にご相談ください。私たちと一緒に、お子さんの未来を広げていきましょう。
ジュニアクラブ千種教室