幼稚園・小学校受験での補欠合格とのこと、まずはお疲れ様でした。 結果がはっきりするまでの日々は、お子様ご本人よりも、サポートされてきた保護者様にとって、本当に落ち着かないお時間のこととお察しいたします。

 幼稚園・小学校受験における「補欠合格」は、大学受験などとは異なり、情報が非常に限られています。その中で、今すべきことを冷静に、優先順位をつけて整理することが何よりも大切です。


1. ⚡️ 最優先:すぐに確認・実行すること

まず、手元にある通知書類や募集要項を、隅々まで再確認してください。

「補欠」のための手続きの有無

  幼稚園や学校によっては、補欠の権利を保持するために「意思表示」の手続き(Web登録や書類の返送)が必要な場合があります。

手続きの有無と、その締切日を真っ先に確認してください。これを怠ると、補欠の権利自体を失う可能性があります。

連絡方法と期限の確認

  繰り上げ合格の連絡は**「いつまで」「どのように」**来ますか?

幼稚園・小学校受験の場合、**「電話(非通知の場合も含む)」**で連絡が来ることが非常に多いです。(Webサイトのマイページや速達郵便の場合もあります)

電話の場合、「〇月〇日まで」という期限がいつなのか、必ず確認してください。(私立は年内、国立は3月末までなど、学校群によって傾向が異なります)

補欠の「種類」の確認

「補欠順位(例:補欠 3番)」が明記されていますか? それとも順位のない「補欠」としての通知ですか?

(幼稚園・小学校受験では順位が出ないケースが多いですが、もし記載があれば、心づもりの参考になります。ただし、順位がなくても繰り上がることはあります)

 

2. 💰 重要:「プランB」進学先の確保

  補欠は「繰り上がらない可能性」も当然あります。万が一に備え、「必ず進学できる先」を確保することが、精神衛生上、そしてお子様のために最も重要です。

他に合格している幼稚園や学校の手続き

もし、他に合格をいただいている幼稚園・学校(「おさえ」の幼稚園・学校)がある場合、その園や学校の入学手続き(特に入学入園金)の納入締切日を確認してください。

入園・入学金の納入判断

これが最も悩ましい点です。補欠校からの連絡を待っている間に、合格園・合格校の締切日が来てしまうことがほとんどです。

原則として、「補欠は繰り上がらないもの」として行動してください。

合格園・合格校の入園入学金は、必ず期限までに納入し、進学先を確保してください。

最大の注意点 「補欠が繰り上がるかもしれないから」と合格園・合格校の手続きを怠り、もし補欠が繰り上がらなかった場合、**お子様の進学先がゼロになってしまいます。**これだけは絶対に避けなければなりません。

後から補欠が繰り上がった場合、先に納めた入園・入学金は(一部例外を除き)戻ってこないことがほとんどですが、それは「進学先を確保するための保険料」と割り切る覚悟が必要です。

3. 🧘‍♀️ 連絡を待つ間の心構え(特に重要)

  手続きと進学先の確保が完了したら、あとは「待つ」フェーズです。

「電話」への絶対的な備え

連絡期間中は、知らない番号や非通知の着信でも必ず出られるようにしてください。

スマートフォンの「不明な発信者を消音」機能などは、必ず解除しておきましょう。

留守番電話設定も確認し、万が一出られなかった場合に備えてください。

学校や園によっては「〇分以内に折り返しがなければ辞退とみなす」という非常にシビアなケースも(稀ですが)存在します。

家族(夫婦)での意思統一

  もし繰り上がりの連絡が来たら「入園・入学するのか、辞退するのか」を、事前に家族で明確に決めておいてください。

電話口で「少し考えさせてください」という時間的猶予は、ほぼ無いと思った方が良いでしょう。「おめでとうございます。ご入園・ご入学されますか?」と聞かれ、即答(数分以内での決断)を求められます。

慌てないためにも、「連絡が来たら、すぐに入園・入学の意思を伝える」というシミュレーションをしておきましょう。

お子様への配慮

  これが最も大切かもしれません。お子様には「補欠」という言葉のニュアンスや、親の不安を伝えないであげてください。

「まだ結果待ちの幼稚園・学校があるよ」「〇〇幼稚園・小学校も、〇〇幼稚園・小学校も、どちらも素敵な幼稚園・学校だね」など、お子様が不安にならないような言葉を選んでください。

幼稚園や学校への問い合わせは厳禁

「あと何番目ですか?」「今年はどのくらい繰り上がりますか?」といった問い合わせは、絶対にしないでください。

園や学校は一切答えてくれませんし、良い印象を与えません。

情報に振り回されない

  幼児教室や保護者同士のネットワークで、様々な噂(「〇番まで回ったらしい」など)が飛び交う時期です。それらの情報は不確かなものが多く、一喜一憂するだけ疲弊してしまいます。

公式な連絡だけを信じて、どっしりと構えてください。


やるべきことを確実にこなし、進学先を確保した上で、吉報を待つ。 本当に大変な時期ですが、ご家族で乗り切ってください。

   

                      ジュニアクラブ恵比寿教室