先回りしていませんか?子どもの「自分で」を奪う落とし穴
「うちの子、なかなか靴を履かないのよね」「いつも私が準備しちゃって…」
小学校受験や幼稚園受験を控えるお子さんをお持ちの保護者の皆さま、ついついお子さんの行動に先回りしてしまったり、手助けをしてしまったりすることはありませんか?
親心としては、少しでも早く、スムーズに、そして安全に…と願うのは当然のことでしょう。しかし、その「良かれと思って」の行動が、実は子どもの成長の機会を奪ってしまっているかもしれません。特に、受験に向けて「しっかりさせたい」という思いが強いほど、この傾向は強くなりがちです。
本コラムでは、子どもの秘めたる能力を引き出すために、保護者の皆さまが意識すべき「待つこと」と「失敗させること」の大切さについて、ジュニアクラブの視点からお話しします。
子どもの成長を促す「待つ」と「失敗」の重要性
- 「うまくいかない」を経験させる勇気
お子さんが何か新しいことに挑戦しているとき、大人の目から見ると「ああ、それはうまくいかないな」と感じることがあるでしょう。例えば、積み木を高く積もうとして何度も崩してしまったり、複雑なブロックをなかなか組み立てられなかったりする姿です。
そんな時、すぐに「こうやればいいんだよ」「それだとダメだよ」と手や口を出すのは簡単です。確かに、その瞬間に子どもは目的を達成できるかもしれません。しかし、大人の助けなしには、次に似たような状況に直面した時に、また同じように立ち往生してしまう可能性が高いのです。
- 失敗から学ぶ「考える力」
怪我をするような危険な状況でなければ、たとえ「うまくいかない」と分かっていても、あえて失敗させてみてください。 子どもは、試行錯誤の末にうまくいかない経験をすることで、「なぜだろう?」「どうすれば良いだろう?」と自ら考え始めます。
そして、失敗した後に大切なのは、子どもを責めないことです。「どうしてうまくいかなかったんだろうね?」「次はどうしたら良いと思う?」 と、一緒に寄り添い、原因を分析することで、子どもはより深く考えるようになります。このプロセスを繰り返すことで、徐々に同じ失敗を繰り返さなくなり、何かに取り組む前に「こうすればうまくいくかな?」と先を見通す力が育っていくのです。
この「考える力」こそが、小学校受験や幼稚園受験で求められる資質であり、その後の人生を豊かにする上で不可欠な力となります。
- 「先回り」が奪う自主性
幼稚園の準備や習い事の支度など、お子さんが自分のことをしようとしている時、「遅いから」「時間がかかるから」と、つい黙って道具を出してあげたり、代わりに準備してしまったりすることはありませんか?
確かに、忙しい朝や時間に追われる時には、つい手を出してしまいたくなるものです。しかし、これらの「先回り」は、子どもが「自分で考えて行動する」「自分でできることを増やす」という成長の機会を妨げてしまいます。
「自分でできる」という自信は、子どもの自己肯定感を高め、新しいことへの意欲へとつながります。例えば、靴の脱ぎ履きに時間がかかっていても、急いでいなければ、できる限り子ども自身が最後までやり遂げるのを見守ってあげましょう。少し時間はかかっても、子どもが自分の力でできた時の喜びは、何物にも代えがたいものです。
ジュニアクラブが考える、未来を生き抜く子どもの育て方
子どもの成長を促す上で、「待つこと」と「失敗させること」は、一見すると遠回りに見えるかもしれません。しかし、これらは子どもが自ら考え、行動し、困難を乗り越える力を育むための、非常に重要なステップなのです。
ジュニアクラブでは、このような子どもの自主性を尊重し、考える力を育むことを重視した幼児教育を行っています。愛知県名古屋市の千種教室、そして東京都文京区の音羽教室、東京都渋谷区の恵比寿教室では、受験対策はもちろんのこと、お子さん一人ひとりの個性と成長段階に合わせたきめ細やかな指導を心がけています。
小学校受験や幼稚園受験は、単なる合格がゴールではありません。その先の人生を豊かに生きるための土台作りでもあります。お子さんの「自分でできた!」という小さな成功体験を積み重ね、失敗から学び、未来を切り拓く力を育むために、私たちジュニアクラブが全力でサポートいたします。
お子さんの可能性を最大限に引き出すため、ぜひ一度、お近くのジュニアクラブにお気軽にお問い合わせください。私たちと一緒に、お子さんの成長を見守りませんか?
ジュニアクラブ千種教室
