
良かれと思ってやっているその行動、本当に子どものためになっていますか?
「子どものためなら何でもしてあげたい」
小学校受験や幼稚園受験を控える保護者の方なら、誰もがそう思っていることでしょう。準備を進める中で、ついついお子さまの行動を先回りして手伝ってしまうことはありませんか?
例えば、お子さまが工作をしている際、やりやすいようにと思い、黙って机の上を片付けてあげる。これは一見、親切な行動に思えますが、実はお子さまの成長の機会を奪ってしまっているかもしれません。
本コラムでは、親が良かれと思ってついやってしまうNG行動を指摘し、お子さまが自ら考え、行動する力を育むための具体的な方法を、愛知県名古屋市の千種教室、東京都文京区の音羽教室そして東京都渋谷区の恵比寿教室で数多くの受験生をサポートしてきたジュニアクラブの視点から解説します。
【NG行動】黙って机の上を整理する習慣が子どもの自立心を奪う
お子さまが作業をしている際、散らかった机を見て「やりづらそうだな」と感じ、黙って整理整頓をしてあげていませんか?
この行動を繰り返すと、お子さまは、自ら整理整頓をしなくても、やりにくさを感じずに作業ができるので「整理整頓をする」という意識が芽生えません。その結果、自分で整理整頓をすることの重要性や、どうすれば効率的に作業ができるのかを考える機会を失ってしまうのです。
小学校受験、特に南山大学附属小学校、名進研小学校、椙山女学園大学附属小学校などの私立小学校では、指示行動や自由遊びの様子から、お子さまがどれだけ自立しているか、自分で考えて行動できるかといった点も評価されます。日々の小さな習慣が、お子さまの大きな成長に繋がるのです。
【今日からできる】自立心を育むための声かけと行動
では、どのようにすればお子さまは自ら整理整頓をするようになるのでしょうか?鍵となるのは、「少しの我慢」と「適切な声かけ」です。
- 片付けたい気持ちをぐっと我慢する
- まずは、お子さまが散らかった机で作業をすることの「やりにくさ」を体感させてみましょう。
- 親が手を出さずに見守ることで、お子さまは「このままだと作業がしにくいな」と自然に気づくことができます。
- 問いかけで気づきを促す
- 「どうしてやりにくいのだろうね?」「どうしたらやりやすくなるかな?」のように問いかけて、お子さま自身に考えさせます。
- 答えを教えるのではなく、ヒントを与えることで、思考力を養うことができます。
- 自分でできたときは大げさに褒める
- お子さまが自分で机を整理し、作業をしていたら、「すごい!自分で気づいて片付けたんだね!」「机が片付いて、とってもやりやすそうだね!」など、大げさに褒めてあげてください。
- この成功体験が、お子さまの自信に繋がり、「また自分でやってみよう」という意欲を引き出します。
この繰り返しによって、お子さまは次第に言われなくても整理整頓ができるようになり、自立した学習習慣を身につけていきます。南山小学校や椙山小学校をはじめとする多くの私立小学校が求める、「指示を待つだけでなく、自分で考えて行動できる力」は、このような日々の積み重ねによって育まれるのです。
まとめ:お子さまの成長は親の言動次第
お子さまの成長スピードは、親のちょっとした声かけや行動によって大きく変わります。
「子どものため」と思ってつい手伝ってしまう気持ちは痛いほど分かりますが、一歩引いてお子さまの力を信じ、見守る勇気を持つことが大切です。今日から、お子さまが自分で考え、行動できるような働きかけを意識してみませんか?
ジュニアクラブでは、小学校受験、幼稚園受験を目指すお子さま一人ひとりの可能性を最大限に引き出すため、お子さまの自立心や思考力を育む指導を行っています。
お子さまの成長について、一緒に日々の言動を振り返りながら、より良い道を探していきましょう。愛知県名古屋市、東京都文京区、東京都渋谷区でお子さまの教育についてお悩みでしたら、お気軽にジュニアクラブにご相談ください。
ジュニアクラブ千種教室