小学校受験における親の関心事と学校のチェックポイントには違いがあり、そのずれを埋めることが合格への鍵となります。幼児教室選びも、その点を意識して行う必要があります。
1. 親が気にする点と学校がチェックするポイントの違い
親が短期的な「成果」を気にしがちなのに対し、学校は「入学後の伸びしろ」や「家庭との協調性」といった長期的な視点を重視します。
| 評価項目 | 親が気にするところ(短期的な成果) | 学校の先生がチェックするポイント(長期的な資質) |
| ペーパーテスト | 点数、正答率、特定の分野の知識の有無。 | 指示を正しく聞けるか(聞き取る力・集中力)、粘り強く考える過程、思考の柔軟性。 |
| 行動観察 | リーダーになれるか、活発に振る舞えるか、巧緻性のスキル(手先の器用さ)。 | 協調性と自律性のバランス、他者への思いやり、ルール理解と守ろうとする姿勢、課題解決への意欲。 |
| 面接 | 聞かれた質問への完璧な回答、親の学歴や職業、服装。 | 家庭の教育方針が学校の理念と合致しているか、両親の子育てへの関わり方、トラブル時の対処法(親の社会性)、学校への貢献意欲。 |
| 日常のしつけ | 表面的なマナーや挨拶の正確さ。 | なぜそのマナーが必要かを理解しているか、親子の愛着と信頼関係、家庭での会話の量と質。 |
学校は、「ペーパーの点数が取れても、協調性がなくルールを守れない子」や、「教育方針が学校と大きく異なる家庭」は望んでいません。親が焦りや不安から、子どもの自己肯定感を削ぐような言葉かけをしていないか、夫婦で教育の軸が定まっているかといった、家庭の根幹がチェックされています。
2. 幼児教室選びの重要ポイント
幼児教室は、ペーパー対策だけでなく、学校が求める資質を伸ばし、家庭と学校との橋渡しをするパートナーとして選ぶべきです。
① 子どもとの相性を最優先する
- 体験・見学は必須: 教室の雰囲気や先生の指導スタイルが、子どもの性格(内向的、外向的、マイペースなど)に合っているか確認します。
- 「楽しい」という感覚: 子どもが興味を持ち、「また行きたい」と思える教室であること。学習を嫌いにならないことが最も重要です。
② 志望校に特化した情報とノウハウ
- 志望校実績: 志望校(特に難関校や独自性の強い学校)への合格実績と、その学校の最新の入試傾向を正確に把握しているか。
- 考査の網羅性: ペーパーだけでなく、行動観察や巧緻性、面接・願書作成など、全ての考査に対応できる総合的なカリキュラムがあるかを確認します。
③ 親へのサポート体制と指導力
- 家庭との連携: 教室で教わったことを家庭でどう復習すべきか、具体的な指示や宿題があるか。
- 親の指導: 願書添削や模擬面接など、親の準備に対する個別的・実践的なサポートが手厚いか。親の姿勢や振る舞いについて率直なアドバイスをくれる先生がいるか。
最終的には、「家庭の教育方針」と「教室の指導方針」が一致し、「子どもが先生を信頼できる」環境を選ぶことが、受験を成功させるための鉄則になります。ジュニアクラブでは、なぜそうしなくてはいけないのか、お子様自身で気付いていくことで身についていくと考えています。押し付けでは何も学べません。1回の授業ではなく長期間みてお子様の成長をともに見守っていければと考えています。
ジュニアクラブ恵比寿教室